渋谷、11月
2019.07.08 09:49 writer yaguchi矢口です。
写真は当店16年の営業の中で2代目のCASIOレジスターくん。
10月からの軽減税率開始の為、2つの税率に対応していないと言う事で快調な使い心地なのにそろそろ買い替えをしなくてはいけない、物理的にとてももったいない話。
そのタイミング、洒落た雰囲気のiPadレジでも導入をと考えはしたけれど、きっと故障が早かったり、なによりタイプする打ち込みにし易さや正確性、お客様へのご購入金額表示の分かり易さと言う観点ではこの従来型のレジが大いに勝っているのだろうと私は考えている。
だから、また再びCASIOさんのこの手のレジを買うことにしたい。
それにしても・・・
9月までに新しいレジを導入する際はお国から補助金が出る、購入金額の3/4も。
最大20万円までらしいけれど、全国のレジが必要な商店の補助金合計は一体いくらになるのだろうか??
国の予算が足りないから消費税を上げるのに、こんなところで何百億単位の税金をばら撒く事は本当にナンセンス。
お役人様は軽減税率のシステム作りや、消費税のアップがそんな支出よりも勝るというジャッジだろうけれど、商店としても個人としても、色々と面倒な事になるよりは一律10%の消費税で良いよって話です(税金が上がらないのが一番良いのですが)。
その代りに、国民生活の未来に向けて安心できる日本国のシステムを再構築してくださいと言う気持ち。
とにかく、国としてのマクロ、正確な収入支出の数字は分かってないけれど、肌感覚で”レジ購入補助金”をばら撒く事は無駄な施策であろうと感じるばかりです。
さて、タイトルの「渋谷、11月」は今急ピッチで街が変貌している東京渋谷駅前の話。
渋谷駅を周辺を通るたびに”未来都市的”ビル群の乱立に驚かされ、凄さと共にどこか虚しさも感じる。
そんな渋谷の新ビルディングには商業スペースも沢山現れる。
その中で、11/1にオープンする渋谷スクランブルスクエアが先日施設に入る全212ショップテナント内容を発表した。
(渋谷スクランブルスクエアは、渋谷最高峰の高さ約230mを誇り、地下2階~地上14階が都市型商業施設、17~45階がオフィス、45~46階と屋上には屋内外の展望施設で構成される。)
また、時を同じくしてビルから立て直し11月にリニューアルグランドオープンを控える渋谷パルコも約180店舗の出店内容を発表。
出店内容はそれぞれのリンク先をご覧いただきたいですが、これで渋谷が再び”ファッションの街”としてのアイデンティティを誇示できる時代に舞い戻れるのだろうと関係者は考えておられるのだろう。
しかし、私の思いからはそれらのテナントを拝見すると既に東京のターミナルのどこにでもある似通った世界にしか写らない、箱が綺麗になっても中身は同じ。
きっと若き世代の方や都市生活が大好きな方は新しさから何回か足を運ぶのだろうけれど、もう時代は何もない時代から飽食の時代を過ぎ、さらには個人の趣味志向が細分化され、消費者一人一人が目利きになっている時代にある。
将来へのお金の備えは大切で、使う方もより本質や本物を求め、表面的に素敵に繕うものには見向きもしない、しっかりとした世界観を発信している表現者=売り手からモノが手渡しされる時代へとより加速して行くのではなかろうかと私は思っている、だから。
まぁ、これは単に私が老いただけの感覚だろうけれど。
とにかく、来年のオリンピックに向けて東京都内はこの秋から様々な新しい施設のオープンラッシュを迎え、連夜のお祭騒ぎが続く。
常田氏のソロプロジェクト「millennium parade」の新楽曲”Plankton”は、今の時代の行く末を表現したものだろうか??