柄と細工の美しさ、再考
2022.05.12
矢口です。
松本市美術館で開催中の「御大典記念特別展 よみがえる正倉院宝物 -再現模造にみる天平の技-」。
・正倉院宝物とは、奈良・東大寺の倉であった正倉院正倉に伝えられた約9000件におよぶ品々。
・聖武天皇ゆかりの品をはじめ、その多くが奈良時代の作で、調度品、楽器、遊戯具、武器・武具、文房具、仏具、文書、染織品など。
・中には、西域や唐からもたらされた国際色豊かな品々も含まれるなど、天平文化華やかなりし当時の東西交流もうかがい知ることができる。
・しかし、1300年近くという長い時代を経て今日にいたる正倉院宝物はきわめて脆弱で、毎年秋に奈良で開催される「正倉院展」で一部が展覧される以外はほとんど公開されません。
・正倉院宝物の模造製作は、人間国宝ら伝統技術保持者の熟練の技と最新の調査・研究成果との融合により、優れた作品が数多く生み出されてきた。
・本展は、これまでに製作された数百点におよぶ再現模造作品の中から選りすぐりの逸品を一堂に集めて公開するもの。
・再現された天平の美と技に触れていただくとともに、日本の伝統技術を継承することの意義も感じていただけるもの。
螺鈿細工、刺繍、織物、彫刻・・・柄と細工の美しさをずっしり再考出来た企画展。
特に洋服屋としては、絹や木綿で表現された服飾の柄の魅力に惹きつけられた展示。
見応えのある企画展でした!
今まさに来季の展示会発注を考えている、オリエンタルな柄の服を得意としているブランド「YANTOR」、そんな柄美しい服にチャレンジしたいと思わされました。
追記1
1年間リニューアル休館していた松本市美術館、どんな様子にリニューアルされているのかという点も訪館の楽しみ。
だったのですが、表ガラス面に貼られている草間さんのドットと動物のカッティングシートがリフレッシュされていたことと受付カウンターが変わったことは分かりつつ、あとの変化は分からなかったくらい、拍子抜け。
気になったのは、休憩用お椅子に使われていたポール・ケアホルムのPK22籐が無くなっていて、そちらがどこに行ったのか?
どこかに仕舞って使われないようでしたら、内容次第でお譲りいただきたいなぁ〜と妄想しました。
追記2
最後の写真はお昼に食べたお城すぐ横の「やまとう」さんのお蕎麦、これからの季節、ざる蕎麦どうしたって食べたくなります。
やまとうさんのざる蕎麦、大盛りにして税込1,100円、安曇野のお蕎麦屋さんと比べるとややお値段高めでしたが、ダシの風味豊かなツユが美味しく、喉ごしの良い蕎麦も美味しく、とっても満足。
年齢重なると麺類においてのお蕎麦の存在に特別感が増し、美味しく、蕎麦の国信州に暮らすことに幸せ増し増しです。