JOURNAL

土門拳

2022.06.21

 

 

 

矢口です。

 

今週は瞬間仕事が段落していて、19時くらいに帰宅の路に着く。

 

気温と湿度が高くなってきたこの頃、夕方の空の色づきが綺麗な日が増えた。

窓を開けて車を走らせると、道沿いに漂い入ってくるこの季節ならではの草木の香り。

それらひっくるめ、すっかり”夏の風情”に心地良さを覚える梅雨間の晴々日々でございます。

 

タイトルの「土門拳」は、昭和を代表する写真家。

徹底したリアリズムにこだわった報道写真や、寺院仏像など日本の伝統文化を独特の視点で切り取った作品を発表。

激動の昭和、真実の底まで暴くように、時代の瞬間を、日本人の現実を、そこに流れる日本の心を写真に捉えた写真家。

 

土門拳さんの代表作といえば「古寺巡礼(こじじゅんれい)」、1950年代から1970年代にかけて、日本各地の古い寺院や仏像などを撮影した写真をまとめた、全五冊からなる写真集る。

私が京都・奈良を訪れた季節が夏に偏っているからなのだろう、この書籍を見るたびに”夏の風情”がイメージ背景として頭を巡る。

 

今、安曇野市豊科近代美術館で土門拳さんの企画展が開催されています。

明日の定休日、朝方に庭仕事を終わらせて行ってこようと思います、地元の特権”割引クーポン券”を携えて。

楽しみ。

 

土門拳記念館コレクション展 土門拳-肉眼を超えたレンズ- 

激動の昭和を独特のカメラアイで切り撮り、日本の写真界に足跡を残した土門拳(1909~1990)。戦前、戦中、戦後、復興、高度成長と、日本社会全体が目まぐるしく変化していく中、強烈な個性とこだわりを持ち、一貫してそこに生きる日本人や現実社会を撮り続けました。同時に、伝統的な文化や古寺を大型カメラで見据え、独特の美意識で、連綿と続く日本人の心を追究しました。また発表された数多くの作品と土門拳の写真に対する考え方は、その時々の社会に影響を与え、日本の写真文化の形成にも大きな役割を果たしてきました。今回は、土門拳記念館の協力のもと、土門拳を紹介する共同巡回展を開催します。本巡回展では、写真界に大きな影響を与えたライフワーク『古寺巡礼』をはじめ、『風貌』『ヒロシマ』『筑豊のこどもたち』、戦前〜戦後の日本の姿を捉えた貴重な作品群など土門拳の代表作約140点を展示します。さらに巡回館の地域性にあわせた作品を選び、当館だけの特別展示として『荻原守衛の彫刻』シリーズ20点も紹介します。

[会 期]令和4年5月29日(日)-7月10日(日)※月曜休館
[時 間]9:00~17:00 ※入場は閉館の30分前まで
[入館料]一般800円(700円) 大学生600円(500円)
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下、障がい者手帳をお持ちの方と介助者1名は無料