JOURNAL

「Blanc YM」2023SS と 「Gerhard Richter」Landscape

2022.08.09

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

矢口です。

 

冒頭の写真4枚は、先の東京出張の日、帰宅しわんこの散歩をしながら撮った安曇野のランドスケープ。

柔らかなピンクとブルーに空が染まり、充実した出張の余韻にしたりながら、涼しい空気の気持ちの良い夕暮れ時、空景色を眺めた。

 

この日、最後に伺ったのが「Blanc YM」2023SSコレクション。

先の週に展示会だったのですが、伺いできずデザイナー宮内さん中目黒のアトリエに伺い拝見させていただきました。

 

「Blanc YM」2023SSコレクションのイメージソースの一つが「Gerhard Richter」作品集 Landscape の色彩。

 

こちらはフォトリアリズムと抽象絵画の双方で高い評価を得て、現代最高峰の画家と言われるゲルハルト・リヒターの「風景画」にフォーカスした作品集で、自身が撮影した写真から参照される絵画の穏やかなブラシストローク、スキージによる塗布で被写体を覆い隠すレイヤーの構築、人物のエッジを曖昧にして焦点の合っていないピンボケのような効果を生み出すなど、その多彩な絵画表面の提示は他の追随を許さない境地が描かれていて、海景から田園地帯を描いたキャンバス作品、写真にオーバーペイントした「オイル・オン・フォト」シリーズまで、60年以上にわたる「風景画」集大成したもの。

当店にもこちらの作品集がございますので、ご来店の際はご覧ください。

 

写真集写真から下写真は、「Blanc YM」2023SSのコレクションルックとイメージショット一部となります。

作品の多くがスモーキーな柔らかい色彩で、その明るすぎず暗すぎず、どこか落ち着いたカラーパレットがコレクションのアイテムに落とし込まれておりました。

そして、ディテールやパターンワークを含めて、リラックスしたミニマルな綺麗さが印象に残るコレクションでございました。

 

最後の写真は、デザイナー宮内さんのアトリエから出た瞬間の東京の街並み。

この後、新宿周辺ゲリラ豪雨となり激しい雷雨となる。

まさにリヒターの作品集世界の様なスモーキーな景色に見送られ、私は東京を後にした。