JOURNAL

Case study

2022.09.25

 

 

<HOUSEHOLD>

 

Case study。

 

陶器、ガラス、木工。

私がセレクトさせていただく作家様の作品は、食卓など生活場面で道具としてお使いいただける作品でありながら、どこかアートピースとしての造形美・色彩美を感じる作品が多いです。

 

これまではお店の棚やテーブルに置いた写真をご紹介させていただきました。

これからは時折生活の場での見え方をお伝えすべく、自宅の棚やテーブル、サイドボードやチェストに飾るケーススタディ的に写真にしたためご紹介したいと存じます。

 

生活のしつらえに。

家時間の楽しみに。

 

 

 

「竹村 良訓」 花器 山吹緑釉 ¥6,600- 写真左手前

素材/磁器
サイズ/高さ8.0×横幅5.5cm

 

「竹村 良訓」 花器 水色茶釉 ¥7,700- 写真右奥

素材/磁器
サイズ/高さ11.0cm×幅5.5cm

 

 

 

「杉原 万里江」 葉形小鉢 白釉 ¥4,070-

素材/磁器
サイズ/幅15.0cm×高さ6.0cm

陶芸家 杉原万理江さんは、石川県金沢市にてアトリエを構え作陶されている陶芸家。

1980年宮城県仙台市生まれ。愛知県立窯業高等技術専門校 陶磁器製造科修了。愛知での作陶の後、 金沢卯辰山工芸工房で学ぶ。穏やかで淡い色合いの釉薬。植物の姿をデザインソースに、ミニマルな美しい造形で器に表現。丁度いい薄さ感じつ厚みとフォルムの美しさから、卓越した轆轤の技術を感じられる器。女性ならではの柔らかさと、削ぎ落とされた造形から感じられる凛とした空気感。毎日の食卓で活躍するシンプルさと、一差し加えられた特別感。私の感じた杉原さんの器魅力です。

 

 

 

 

 

 

 

「盛永省治」 ブラックウォールナットスカルプチャー ¥165,000-

素材/ブラックウォールナット
サイズ
台座を含む全体サイズ/高さ32.5×最大幅20.0×奥行き14.5cm
作品本体サイズ/高さ27.7×最大幅20.0×最大奥行き10.0cm
台座/高さ4.8cm×幅14.5×奥行き14.5cm

鹿児島県で制作をされる木工作家盛永さんが最近取り組まれているスカルプチャー。スカルプチャーは彫刻作品の意でございますが、こちらの作品はこれまでの盛永さんが作られていらっしゃいました”使う”作品と言う側面ではなく、”飾り見る”アートとしての作品。アーティストとしての盛永さんのまさに芸術品です。以下、スカルプチャー制作について、盛永さんにお聴きした内容でございます。「僕が最近作っているスカルプチャーシリーズは、ジャンアルプやヘップワース、イサムノグチなどの影響があるのは見ての通りなのですが、僕の場合はまず穴を開けてそこから立体的に空間を展開させていくというコンセプトで制作しています。ですので、何かの抽象という感じではなくて気持ちのいい立体のラインを突き詰めていくという考え方で向き合い制作しております。」モノを作る時に使うのは「製作」と言う感じですが、盛永さんんは今回のスカルプチャーについては「美術品などのアート作品や、映画・音楽などを作る」表現に使う「制作」と言う漢字を選ばれていたのが印象的。盛永省治さんが生み出す新しいアート作品の初期作として、それ以上に造形そのものの美しさに惹かれ仕入れさせていただきました。