JOURNAL

彌生と沙弥郎

2023.03.09

 

 

 

 

 

 

 

矢口です。

 

アッシュ・ペー・フランス株式会社、倒産

昨日、スマホに入ってきたこのニュースに反応した。

 

それは、東京アパレル界隈で現在進行形で活躍している方々多くを輩出している系譜があり、とても先見性高いアパレル会社さんだったから。

私は同社と直接お取引をしたことはないけれど、同社輩出幾人の方がディレクションする会社様との取引はいくつかあった。

 

アパレル産業ばかりではない話ですが、時代を作り、一気呵成に拡大した企業さんが、往々にして良いタレントは独立して行き、新世代へのバトンタッチがままならず、現時代にマッチングできずにクローズして行く。

いつの時代にも繰り返されていることだろうけれど、自分が若かりし頃同時期から体感してきた時代の寵児の趨勢は何とも言えず気に留まるものです。

 

さて、話はガラリと変わって昨日の定休日、午前は松本市美術館に行ってきた、午後から部活がある息子を送りついでに連れて。

メインの企画展は「第9回 老いるほど若くなる」

 

著名なアーティストさんの作品ではないのですが、とても沢山の作品の中から「自分が部屋に飾るなら!?」と言う好き目線で楽しんできました、見応えある作品数。

同時に、私は見慣れてしまっている草間彌生さんの常設展、久しぶりに美術館に来た息子ともども拝見。

 

そして何より、「来て良かった!!」っと息を呑んで見つめてしまったのがサブ会場で同時開催されている「第4期コレクション展示」。

完全にノーマークだったのですが、そこには柚木沙弥郎さんの大作が4作品、三代澤本寿さんの作品も2作品、照度の低い展示場でスポットライトを受けて美しく浮かび上がっていました、驚嘆。

 

一番下の写真は、先日日本民藝館に行った際に購入した民芸館オリジナルの柚木沙弥郎さんポスター「隅」。

小林画材さんで額装してもらい自宅の一角に飾っています、大満足。

 

最近、布に染色された柚木さんのデザインと色彩が大好きで、それだけに昨日、静かな展示会場でまじまじ食い入る様に拝見できた柚木さんの作品には感銘を受けました。

コレクション展だけ見るのなら大人410円ですので、会期内にもう一回行きます。

 

そして、ミュージアムショップで販売していた初めて見た柚木さんの図録「柚木沙弥郎 life・LIFE展 美術館「えき」KYOTO」。

こんな迫力ある図録初めて見た・・・やばいっす、欲しい!

 

「彌生と沙弥郎」。

 

今世界主要都市のルイ・ヴィトンをジャックしている画家草間彌生さん。

100歳100周年の企画展が日本民藝館で開催中の染色家柚木沙弥郎さん。

 

そんなお二人の作品に同時に出会える松本市美術館の凄み、全国探してもないのでは!。

企画展「第9回 老いるほど若くなる」 + 草間彌生常設展 + 第4期コレクション展示が三つ巴で楽しめるこのタイミング、ご興味ありでございましたら是非とも!

 

そして松本市美術館、4/15からに次回企画展「アーツ・アンド・クラフツとデザイン ーウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまでー」こちらもタイトルだけで唆られています。

ほんと素晴らしく、ありがたい存在です、松本市美術館!!