書麓アルプとAshes and Snow
2023.06.22
矢口です。
パリコレメンズ2024SSが始まった。
それと同時に7月第1週から8月1週目まで途切れなく毎週、東京での展示会予定のアナウンスが届き、アポイントを入れて行く。
そして来週は、長野県立科町にアトリエを移転、構えられた陶芸家中川智治さんのアトリエに伺うお約束をしましたので、しばらくの間定休日は遠征、家仕事は出来なくなる。
でも、6月は毎週ゆっくり休め、夏が始まる前に宿根草の家庭づくりを楽しめましたので大満足の一月に。
そんな訳で、昨日は朝から芝刈りと木の剪定、そしてひたすら草むしりに無心打ち込み、庭が整い、心が整った次第です。
掃除を終えたお昼時、先に上田市から大町市に移転開業されたばかりの本屋さん「書麓アルプ」を覗きたくて向かう。
その道すがら、大町市常盤にある焼肉ソウルさんのハンバーグを食べたくて入店。
皆モクモクと煙を上げ焼肉を焼かれる中、私は静かにハンバーグと対峙、ジューシーでとても美味しい、是非お試しいただきたい!
開店と同時に駐車場も店内もいっぱい、11:30前に行かれ少し開店を待つくらいが丁度良い、合わせてお勧めさせていただきます。
話は「書麓アルプ」さんに戻る。
「山好きの古本屋。山や自然にまつわる本、丁寧に買取いたします。上田を中心に間借りで本を売っていましたが、このたび大町の小屋にお引越し。三俣山荘図書室さんの1階にて実店舗をオープン」とインスタグラムプロフィール欄に。
店主の小野村さんは都内で新刊書店勤務後、瀬戸内での島暮らしを経て、2017年に上田に引越し。
2020年秋から「書麓 アルプ」という屋号で個人本屋をはじめられる、そして今年3月大町市へ。
「得意ジャンルは、暮らしまわりの衣食住、アート、山や自然にまつわる本」っと山岳都市大町と相性抜群、本棚には山の本がたくさん、小野村さんは山小屋仕事もライフワークらしい。
当店もそうですが、個人店さんは店主様の好きが色濃く反映されるもので、「書麓アルプ」さん、どんな設をされているのか?余白部分には何が置かれているのか?そしてどんな本が置かれているのか?拝見するのは個人店様訪問の楽しみです。
「書麓アルプ」さんで出会ったのがこちらグレゴリー・コルベールの「Ashes and Snow」。
「人と動物があの距離感、どうやって撮影しているのだろうか?」という感嘆と共に、美しい写真が並び名作との覚えめでたい写真集と出会えた。
カナダ出身のアーティスト、グレゴリー・コルベールが、1992年から15年もかけて世界各国でフィルムで撮影したもの。
作品が目指すのは、人間と動物が共有する詩的な感性を探ること、タイトルの”Ashes and Snow”は積もっては消えゆく「灰と雪」によって「美と再生」を象徴をイメージ。
こちらの本は2007年に行われた日本展の図録として発刊されたもの。
装丁はだいぶ傷んでおりましたが、本内写真部はとても綺麗で、販売価格が富に良心的でしたので購入致しました。
偶発的に手に入れ難い過去名著と出会えるのは古本屋さんの醍醐味、お宝本に出会えて大満足の「書麓アルプ」さん初訪でした。
大町市に行かれました際は是非覗いてみてください、無料の市営駐車場が近隣にあります。
大町市からの帰り道、新規開業店さんをもう一軒。
カフェ「七ヶ月」さんのお向かいの森に出来たばかりのアウトドア用品店「YAU」さんへ。
ネットでオープン情報を拝見し、建物の焼杉板外壁と広いデッキが素敵だなぁ〜と感じたきっかけ。
案の定、緑に覆われた森の中、黒木と無垢木で仕立てられたシンプル箱型の建物は映える、素敵。
今瞬間、キャンプ意識が全くない私は手ぶらでお店を出てしまいました、大変恐れ入ります。
ですが、キャンプに目下多大なご興味がある方でしたら、きっと楽しい素敵ショップさんとなるに違いないと思った次第。
コロナ禍明けの松本・安曇野・大町・白馬。
新しい魅力スポットが開業し、お店を目的地としてのグリーンシーズンドライブがとても楽しくなってます!