因敗為成
2023.06.27
矢口です。
因敗為成(いんはいいせい)=「失敗を転じて成功とする」という意。
何かに失敗してしまった時に諦めてしまうのではなく、原因を追究し、失敗を繰り返さないように成功の原因とするという意があります、書き下し文にした場合は「敗に因りて成と為す」と読む。
通信販売を行うオンラインショップを運営する当店、そこには大きなメリットと、危惧しなければならないリスクがある。
そのリスクは通信販売一連の流れの中に様々存在しておりますが、ここではお客様のお支払い方法=お代金を回収する手段に際してに焦点を当て、自分への因敗為成として記述する。
銀行振込、代金引換、クレジットカード決済。
当店では、お客様お買い物時のお支払い方法としての3つの方法をご選択頂ける様システムを整備をしております。
(※当店をご利用くださいます限りなく100%に近いお客様は善良善意でのご注文者様でございます、誠にありがとうございます。以下内容は、どうしても数%発生してしまいますトラブルに備えた危機回避思考となりますこととご理解いただき、ご覧いただけましたら幸いです。)
1)銀行振込
お店として1番リスクが無く、本音として有り難い銀行振込。
お代金を頂戴してから商品を発送致しますので、お代金未回収のリスクなく安心感がございます。
稀に、数日お待ちしてもお振込いただけない場合がありますが、商品販売機会ロスは数日間ありましても、商品ロスも経費ロスも基本的に発生しません。
また、中間業者が介在しない為、諸々の手数料が差し引かれず、お客様お買い上げ金額を全額売上として頂戴できるメリットもございます。
ただし、(ネットバンキングにてお手元でお支払いくださるお客様もいらしゃいますが)多くのお客様は銀行まで赴き振り込みする手間がかかります事やクレジットカードポイント獲得を考えますと、銀行振込を選ばれるお客様は3つの選択肢の中では1番少ない。
2)代金引換
お店リスクとして、トラブルリスクが1番高いのが代金引換でのお支払い。
商品をお送りして、お客様のお手元に荷物が届いた時点でお代金をお支払いいただく支払い方法でございますが、ご注文者様の”さまざまな理由(これが根深い)”でお荷物をお受け取りになられず、発送した荷物がお店に戻って来てしまうケースがございます。
こちらにおけるリスクは、10日間以上商品販売機会を失うことと、往復の送料負担が当店に請求され、ご購入が成立しなかったやり取りでも代引き手数料を運送会社様に支払うこととなる。
このリスクが大きく、さらに多くあります為、高額商品の代引きでのお買い物を行わないお店様もありましたり、代引き自体を設定されないお店様も増えている感覚。
商品金額によって損失金額は変わってきますが少なくとも3,000円以上のロスが起きる、でも、発送商品は手元に戻ってきますので巨額のロスは発生しない。
3)クレジットカード決済
現在、当店におきましてはクレジットカード決済でご注文くださるお客様が1番多くいらっしゃいます。
基本として、クレジットカード手数料をカード会社様にお支払いすることと、システム提供してくださる仲介業者様に手数料と年会費がかかるのですが、現代の通信販売事情においてなくてはならないお支払い方法であります。
そして、9割9部のお客様が善良善意でのご注文となりますので、売上金額から数%の経費手数料は差し引かれながらも、安心感を抱いてご注文を承ってきたこれまでがあります。
でも、不幸にも万が一のトラブルにみまわれた際はロス金額は1番大きい。
この様なクレジットカード事情の中、昨今では市場全体として不正利用がこれまでに増し増しで激増している。
何かしらの手段で他人様のクレジットカード番号と有効期限などを入手し、盗用データを使い通信販売クレジットカード決済をしてくる。
そして、お店として不正利用のカードでお買い物を成立させ、商品を送ってしまうと、後日カード会社から不正利用の為代金の支払いは出来ませんとなってしまう。
店頭での万引き・窃盗されたことと同じ=お代金は回収できず、商品を取られただけの形となり、まる損をしてしまう、それが高額な商品であればあるほどダメージは大きい。
ただ、クレジットカード決済をいただいた際に、不正利用の場合は明らかに怪しさを感じる要素があり、ご注文内容や発送先、ご注文者様とクレジットカード名義の違いなど慎重に検証をした上で判断をしつつ、それでも判断しきれないときは奥の手を使わせていただき、これまでなんとかクレジットカード不正利用での商品ロスを回避してきた当店です。
しかし、5月ご利用分で1件、初めて不正利用で損失を出してしまった。
昨日のこと、1ヶ月半後にしてカード会社さまから不正利用該当の連絡が入った、そのご注文が引く手数多のアイテムにして高額だっただけにショックは大きい・・・
どんな内容でのクレジットカード決済をされていたのか?どのような方のご注文だったのか?当店管理システムで確かめた。
そしたら、これまでの不正利用パターンに擦りもしない、これでは安心してご対応してしまうであろう内容でありました。
「いや〜このケース、私レベルの脳内セキュリティでは見分けがつかない!!参った!!」そう嘆いた。
因敗為成、ただ一点、決済成功の前にお手続きを2度失敗している(善意のご注文でもクレジットカード決済失敗は多々ありますが)、これは私予防線に加えなくては!
とは思いつつ、これまで奇跡的に不正利用を回避出来ていた当店ですが、不正利用者はどんどん巧妙化・一般化している。
お客様のご購入お手続き過程が煩雑化してしまいご迷惑をおかけすることと、毎月の契約料が高いことで避けてきた3Dセキュアなどの有料セキュリティサービス導入を検討しなくてはならない段階まで来たのかもしれない、リスク回避保険だと考えて。