JOURNAL

PERSONAL WORK – TAKASHI YASUI

2023.07.15

 

 

矢口です。

 

本日から3連休。

夏の到来を想像させる”海の日”が絡む連休だけカラッと行きたいところですが、今日明日は曇天模様。

 

松本エリアは強い雨が降ることはなさそうですが、東北地方には前線があり注意喚起が出ております。

雨強いエリアの皆様、どうぞご安全にお過ごしくださいませ。

 

ご安全にと言えばアルプス登山。

雨の日が続くここ数日、登山道周りのコンディションもタフな状況であることは想像に難くなし。

 

ご無理なさることなく、余裕を持ったスケジュールで大自然を楽しんでください。

7/17(月)の海の日は良き天気に恵まれそうです。

 

さて、最近届いた写真集のお話。

完成するまでのストーリーをネット発信から拝見、その過程においても、出来上がった作品においても、制作主さんの熱が伝播する作品。

 

主は写真家保井崇志さん。

2010年に趣味で写真を始められ、Instagramとの出会いをきっかけに、2015年にフリーランスフォトグラファーに転身、InstagramやTwitterなどのプラットフォームを通じての企業案件やアーティストの撮影など、新しい形で活動の幅を広げられているフォトグラファーさん。

 

保井さんが自費出版で製作された写真集が本投稿タイトルの「PERSONAL WORK – TAKASHI YASUI」です。

 

発刊までの事前発信がなんと言っても表現豊か、安井さんご自身の発信みならず、クリエイティブ・コンサルタントの市川渚さんとその過程を共有され、渚さんが製作プロセスを独自センスを生かされた興味深い表現で丁寧に発信されていたり。

カラー印刷の確かな表現力で各所から揺るぎない信頼を得ている松本市本社の藤原印刷さんをパートナーに選ばれたり、写真集ローンチ前から興味津々のプロモーションに惹きつけられました。

 

収められた作品は街のスナップ。

ソール・ライターを彷彿とさせる”と記すと思慮浅い例えとなってしまい恐縮ですが、そこには日本人の美意識、谷崎潤一郎さんの「陰翳礼讃」の世界観、仄暗い中に浮かび上がる主語、主色がしっかりとしたコントラストで映し出されている。

 

光と影、暗部と明部の激しい輝度差、印象的に差し込まれた赤・黄・白色の鮮明さ。

保井さんお写真のあるべき姿、繊細な諧調を紙に再現させている藤原印刷の美しい仕事にも感嘆。

 

肌触りの良いマットブラック紙に赤い傘が印象的な写真を貼り付けた装丁。書棚に飾って素敵ですね!

写真家保井崇志さん渾身自費出版の写真集、ネットから始まり印刷された紙本に具現化され、ページを捲り写真の隅々まで見入る醍醐味に辿り着けました、美しい写真に!