陶芸家 内田智裕さんのアトリエへ
2023.09.01
矢口です。
陶芸家 内田智裕さんのアトリエへ。
静岡県富士市で白磁を中心に作陶をされている陶芸家 内田智裕さん。
1986年福岡生まれ熊本育ち、大学時に陶芸をはじめ、いずみ陶芸学院入学、卒業後黒田泰蔵さんに師事。
私はいつの日かと、ずっと探しておりました。
凛とした造形と透き通る質感、まっさらな白磁を作られる作家様との出会いを。
そんな思いがある中で、今年の春の始まり、不意に出会い、拝見したのが内田智裕さんの作品でした。
瞬間、鼓動高鳴る。
そこに拝見したのは私の思い憧れる理想のフォルム、質感、透き通るほど薄く仕上げられた白磁。
2021年に他界された白磁の巨匠 黒田泰蔵さん(※黒田さんにつきましては下記に別記)、白磁の巨匠から引き継いだ心技。
気持ち勇みすぐさまご連絡させていただく、そして我歓喜、嬉しいお返事を頂戴致しました。
「しばらく忙しい時期が続くので夏の終わり頃にご連絡いたします」っと内田さん。
それから半年、どんなにこの日が来るのを楽しみにしていたことか!
子供の様なワクワクした心持ちで内田智裕さんにお会いして参りました。
陶芸家になられた切っ掛け、黒田さん弟子時代の話、作品作りへの思い。
私の未来妄想図、趣味の話や、たわいの無いお話。
お話を重ねるにつれ、内田さんのお人柄や探究心をど真ん中で感じらた時間。
そして、作品へ。
当投稿の写真でご紹介させていただいた作品を発注させていただきました。
どちらも静寂感漂う凛とした美しい作品。
手に取った時の滑らかさや手に自然と馴染むフォルム、ため息です。
こちらの作品は、9/6から伊勢丹新宿本店で開催される「ISETAN ARTS & CRAFTS」のポスターの表紙を飾り、出品される作品や、秋の個展用の作品。
こちらの作品をもとに、当店分オーダーをお願いして参りました、入荷は年末から来年となる予定です。
当店入荷の時が本当に楽しみです!
陶芸家 内田智裕さんのアトリエへ。
様々なお話を交わし、内田さんのお人柄や思いを感じることができました。
そして、気持ち満ちる買い付けが出来、充実嬉しい富士市出張となりました。
内田さん、個展前のお忙しいタイミング、ご親切後丁寧にお迎え下さり誠にありがとうございました。
内田智裕さんの作品、そして当店土地扱いの木工作家盛永省治さんがど気鋭の作家さんが勢揃いされる伊勢丹新宿本店で開催される「ISETAN ARTS & CRAFTS」、とても見応えのある企画展ですね。
お時間がございましたら是非。
2023年9月6日(水) ~ 2023年9月11日(月)
伊勢丹新宿店 本館6階 催物場
写真の花入は内田さんの作品。
個展続きでお忙しい内田さんにご無理をお願いし、私的に購入させていただいた作品。
家のキャビネットに置き惚れ惚れ。
朝の太陽光、夜の電球光、どちらの光を受けても美しい。
白磁の魅力、魔力です。
昨日お願いして参りました内田さん作品が当店に入荷するまでこちらの作品もお店で展示させていただきます。
ご来店の際にご覧いただけましたら幸いです。
※黒田 泰蔵(くろだ たいぞう) 1946年1月1日 – 2021年4月13日
日本の陶芸家。1946年1月1日、滋賀県能登川町に生まれ。
66年に渡仏し、民藝運動に連なる陶芸家島岡達三とパリで出会うとその紹介により、カナダの陶芸家、ゲータン・ボーダンに師事。やきものを始める。
70年と73年の一時帰国の際には、栃木県益子町の島岡のもとで陶芸を学ぶ。
80年以降は本拠地をカナダから日本へと移し、81年以降は静岡県にて活動。
92年に白磁を発表し、高い評価を得る。
2020年には、日本人としては現存作家として初めてとなる大阪市立東洋陶磁美術館での個展を開催。
21年逝去、享年75歳。
現在、黒田さんの作品はクリスティーズやサザビーズ、ライトとフィリップスと言った海外の著名オークションで世界的に高値で落札されています。
写真1枚目は、当店所蔵の黒田さんの作品本。
写真2枚目3枚目は、丁度発刊されたばかりの雑誌「ブルータス」、器特集に黒田さんの解説があった。
「カーサブルータス」サイト、「無二の“白磁”を生んだ【陶芸家・黒田泰蔵】を知る10のこと。」は、読み応えのある記事。