JOURNAL

建物探訪

2023.11.09

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

矢口です。

 

今日の建物探訪は、長野県長野市松代にある真田邸

 

先週、軽井沢に買い付けに行った折り、松代の近くを通った時に思いついた「松代藩真田家の街を歩いてみたい」って感覚。

すぐ様、昨日の定休日に行って参りました。

 

真田邸は文久2年(1862)の江戸幕府改革のおり、参勤交代制度が緩められ、江戸住まいを命じられていた9代藩主・真田幸教の義母・貞松院が松代に帰ることになり、その居宅として元治元年(1864)に建てられ。後には隠居した幸教の住まいとなり、明治維新後は、真田家の別邸となりました。昭和41年(1966)に真田家より当時の松代町(現・長野市松代町)に譲渡された。敷地は7,973平方メートル(2416坪)、建物の建面積は1346平方メートル(約408坪)で、一部2階建てとなっています。庭園は、京都の公家の屋敷の庭園を模したといわれていますが、はっきりしたことは分かっていません。 松代城跡のうち唯一残った建物で、江戸時代末期における邸跡としての存在意義が大きいことから昭和56年に松代城と一体のものとして、国の史跡に指定された。

 

華美な部分は全くないのですが、整然と整えられた部屋の配置と、部屋それぞれの性質に合わせて設定された意匠。

壁の素材、テクスチャー、襖の柄や絵、質素でありながらも”ワビ”感じる落ち着き感。

 

松、もみじ、柳、桜、竹、四季折々に楽しませてくれる木々。

池を配し、程よい大きさの庭に余白を持って整然と作られた庭園。

 

”大金持ちの豪邸”的いやらしい絢爛さはなく、趣味の良い方の邸宅的な佇まい。

”奥ゆかしく品の良さが詰まっている”真田邸

 

50歳となり、枯れのフェーズに入った私の感覚にピッタリ。

とても満足、とても素敵でございました!

 

追記

 

開館すぐに入った真田邸の後は、車停めっぱなしで松代の街をお昼まで歩いて散策。

敷地内に入れる見学箇所は少なかったですが、武家の門構え、塀構えを見ながら歩く感覚は初めての場所だけに飽きずに歩けました。

 

でも、真田邸が良かったですね、松代まで伺った甲斐あり。

どなたもいなかった象山地下壕(松代大本営地下壕)は無料でしたがおどろおどろしさ感じ入れず、真田宝物館と松代城は私的がっかり名所認定となりました。