JOURNAL

冬の光と新しい扉

2023.12.29

 

 

 

矢口です。

 

夜明け遅い冬の朝。

寝床から起き出し、リビングのあかりを一灯一灯つけて回る。

 

薄暗い中に灯るあかり、白み行く窓の外、ふんわりとしたひかりの中でコーヒーを淹れる。

家人はまだ起きてこない一人時間、心地の良い始まりのルーティン。

 

冬の光。

 

しばらくすると朝日が差し込む、黄みがかった暖かいひかり。

冬、晴れた朝のこの時間が格別です。

 

さて、お店を今の場所に移転して14年。

ステンレスの太い枠とワイヤーの入った飛散防止ガラス、長年妄想していたのがお店入り口=ファサードをこの姿から変更したいこと。

 

あれこれ味わい深く作り込んだ素敵可愛いイメージではなく”Less is More”が理想、透明性高いスッキリとしたファサードにしたいと言う願望。

Less is moreは「少ないほうが豊かである」を意味する言葉、20世紀のドイツ人建築家、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエが遺した言葉。

 

新しい扉。

 

2023年、私の残りのキャリアを鑑みこの機は今だと発起、思いをテナントの大家様と一年何度かお話をさせていただく。

現状からの変更、更には私のお店を終えた後も大家様に現状復帰しなくても良いと思っていただけるビルに馴染むデザインプランにて。

 

12月初旬ご承諾をいただく、大家様、誠に有難うございます。

来年、春を前に施工・完成を目指して目下業者様と打ち合わせ中。

 

2024年、真っ先の楽しみ。

無事に完成し、皆様にご入店いただけるその時を。