ユニクロの今
2024.01.11
矢口です。
正月休み明け、日本株日経平均が一気呵成に上がっている。
株式上場日本企業の業績が良いこと、デフレからインフレに移行していること、拡充されたNISAが始まったこと、要因は色々とあるだろうけれど、火曜日からの上昇具合は激烈。
昨年から日本株日経平均を引っ張るのはレーザーテックや東京エレクトロン、キーエンスやアドバンテストなど半導体やセンサー産業。
ITの分野が、世界も日本も今市場の牽引役を担っている。
方や、決して上り調子とはいかないのが当店も属するアパレル産業。
株式市場とは比例しない、物価高に備える気持ちが介在する実社会、また多様化する嗜好性の中でアパレル産業への支出はマクロ的には高まらない。
そんなアパレル産業の中で、株式市場を唯一牽引するのが「ユニクロ」ファーストリテイリングさん。
世界の投資家の投機対象として株価変動率も高く、本日夕方の決算発表に明日の日経平均は左右されそう。
そんなファーストリテイリング、今年8月期には売上収益3兆円を目標にし、さらには10兆円を目指しシステムを構築してゆく指針。
直近の世界アパレル製造小売業業績では、Inditex, S.A.(ZARA)5兆円、H & M Hennes & Mauritz AB 3兆円、ファーストリテイリング(ユニクロ) が2.8兆円。
2位のH&Mを抜き、近年中に1位のZARAを射程圏内に収め、抜き去る計画。
主力「ユニクロ」の海外市場での成長を目指し、世界トップ製造小売業へ、これは是非実現してほしい。
75年前の1949年、山口県宇部市「メンズショップ小郡商事」から始まったファーストリテイリング、1984年「ユニーク・クロージング・ウェアハウス」開店、2000年代からの躍進から24年。
今やこれほどの規模、今やこれほどの影響力、安かろ悪かろうのイメージから、嗜好性を持ってファッションに傾倒しなければ、多くの人々が安心して着られるファッションを提供する企業となっている。
アパレル産業各社の栄枯盛衰を、片隅で従事しながら感じてきた私の30年。
小さなアップダウンはありながら栄盛のみ拝見している日本代表ユニクロさん、私が生きているうちにどう推移して行かれるのだろうか?