JOURNAL

Gothic & Japandi

2024.02.12

 

 

 

 

 

 

 

 

矢口です。

 

「Gothic」という古からの言葉がある。

 

山田五郎さんのYouTube「オトナの教養講座」、「ゴシックってなんだ?言葉は知っていても説明できないゴシックを建築面から解説します」の回が興味を唆った。

ゲルマンゴート族を起源とするゴート風ゴシック、教会建築を中心に言葉の持つニュアンスを解説。

 

山田五郎さんの知識の泉はどのように形成されたものだろうか?

ご本人の興味赴くままに長年触れてきた蓄積のように思える、真の賢者。

 

興味を抱いて学び、時と歳を重ねる。

五郎先生とはいかないまでも、知識欲が今頃芽吹きつつある齢50、こんな歳の重ね方をしたい。

 

「Japandi」という近年現れた造語がある。

 

Japanese(日本)とScandinavian(北欧)をミックスしたインテリアスタイルのこと。

欧米を中心に意識が高まり、インテリア界隈では次世代型の雄であると注目され、海外が感じている日本の美、インテリア媒体で魅力的な景色を頻度高く見かける(日本人による同カテゴリーの発信は何故だかやたらと無魅力的)。

 

こちら「VOGUE」の記事は分かりやすくまとめられておりますが、「ミニマリズムと静謐さ」・「平穏と安らぎ」・「日常にある美しさと自然とのつながり」などキーワードが挙げられる。

日本人のDNAに流れている美学が多方面から欧米人を魅了し、円安基調も合わさって”ディスカバー・ジャパン”の感覚で日本にリーチさせる。

 

北欧のデザインと日本の侘びと寂び。

海外のインフレ・円安での追い風効果で海外に販売する方が高売上現象、岐阜オゼキ社が作るイサム・ノグチ”AKARI”が海外からのリクエストに溢れ日本国内品不足、日本人陶芸家さんの作品が海外からのリクエストに溢れ人気、インテリアに纏わるこの現象もそれの現れなのだろう。

 

30数年の景気低迷期から、多方面で光注ぎつつある日本の未来、今仄かに夜明けの感がある。

子供が産まれ育ってきたこの10数年間、「子供たちや孫たち世代、日本の未来はどうなることだろう?」と心配してきたけれど、活気ある未来への期待感を幾ばくか想像でき始めている私です。