JOURNAL

五十の手習い

2024.09.03

 

 

矢口です。

 

「五十の手習い」。

9月、自身51歳回目の誕生日を言い訳にアナログレコードプレイヤーをお店に導入した。

 

団塊世代の父世代はレコードがメディアの最先端だったのであろう、小さな頃父の部屋にはレコードプレイヤーを中心に据えたオーディオシステムが鎮座していた。

そのブランド名やら何やら、父の拘りを理解する年齢と感覚が私が達する前、いつの間にか生前の父が片付けて今はもう実家にはない。

 

物心ついた頃のコンポ導入はカセットテープから、CDへ、そして今は電子データストリーミングで音楽をリスニングするのがもっぱら、DJの様な素敵趣味性に触れる事なくスポーツ偏重で今に至った私。

お恥ずかしくも遅ればせながら我が人生初めてのレコードシステム導入である。

 

「ダイレクトドライブが良い」、「カートリッジ(針)で音が決まる」「プリメインアンプは?スピーカーは?有線配線は?」など入門的解説を新たな知識として調べる行為は実に楽しい。

でも、プレミアムオーディオの世界は深遠、そこにのめり込むには私の気持ちはまだ熟成されておらず、「まずはやってみよう!」の気持ちでお試し&イージーなプレイヤーを購入した。

 

それが、お店で導入しているBluetoothステレオスピーカーシステムとの親和性から、有線と無線どちらも対応している中級クラスaudio technica社のAT-LP120XBT-USBをAmazonのセールに合わせて導入。

それは、レコードプレイヤー上がり的名機、世界のDJたちに愛され続けているターンテーブルTechnics社 SL-1200MK7-Kのオマージュと言うかデザインも使い勝手も丸パクリ(この業界、こんなことが許されていることが不思議?)、当然さまざまな部分で下位互換クオリティである。

 

「楽しい!嬉しい!とっても良い!」当店のBluetoothスピーカーに繋げて聴いたここ2日間の感想。

親愛なるKeith Jarrettのアナログレコードを何枚か同時に購入して聴いているけれど、”レコードをお店で流し聴き入る自分に酔う”ただそれだけの事だろうけれどちょっと幸せです。

 

「五十の手習い」。

近年、何かしらの自分ご褒美は写真集を買っていましたが、しばらくはそれがレコードに変わりそうです、新品レコードはお値がします・・・