JOURNAL

Nanga Parbat

2024.10.29

 

 

 

 

 

矢口です。

 

先日10/4、ヒマラヤシシャパンマ(8027メートル)登頂に成功し、ヒマラヤ8,000メートル峰全14座の登頂を果たした写真家石川直樹さん。

世界でも数少ない14座登頂者となった。

 

石川さんが2023年に11座目として登頂した「Nanga Parbat」の写真集が発売となる。

グリーンカラーにゴールドのキャプション装丁装丁が美しい。

 

添付動画はその山行の記録。

石川さん、毎回毎回とんでもなく過酷な冒険を経て、美しく貴重な写真・映像作品を残されている。

 

「あそこが頂上か? いや違う。今度こそ頂上か? いやまた違う。何十回も期待を裏切られた末、ようやく周囲に空しか見えない場所に着いた。ナンガパルバット(標高8126m)はパキスタンに聳え立つ孤峰で、世界第9位の高さを誇ります。現地名ディアミールは「山々の王」を意味し、山岳史に残るさまざまな登攀がこのナンガパルバットで繰り広げられてきました。写真家・石川直樹が初めて挑戦したのは2022年夏。しかし、大きな雪崩によって第1キャンプが消滅し、テントや装備の一切を流されて撤退を余儀なくされました。翌23年夏、あらためて頂上を目指すことになったのです。ヒマラヤにはめずらしく、標高4200mのベースキャンプに草花が生い茂り、氷雪のない穏やかな風景が広がります。しかし、ひとたび山の懐に入っると「人喰い山」の異名を持つ巨峰の本性を露わにします。第2キャンプ手前、ディアミール壁をどうにか登り切り、すぐに第3キャンプへ。そこから一気に頂上へ向かう計画を立て、夜通し登り続けます。長大なトラバース、その先の崩れやすい岩の上をひたすら登り、ようやく頂上にたどり着いたのでした。石川にとって、ヒマラヤ8000m峰14座のうち11座目の登頂。厳しくも個性豊かなパキスタンの山岳地帯の稀有な自然環境とそこに至る苦しみや喜び、麓の村人たちとの交流…。20年以上にわたるヒマラヤとの関わりの中で培ってきた経験を総動員した二度にわたる挑戦を克明に記録したのが、本作『Nanga Parbat』になります。

 

新潟市美術館で観て、松本市メディアガーデンでも観た石川さんの「k2」の写真展、その時は写真集を買わずに済ませてしまいましたが、今になってとても欲しい。

ローツェ・エベレスト・マナスル・マカルーと4座目までは買い続けて来たのですが途中で集めるのを辞めてしまった。

 

そんな「k2」は待てど暮らせど再販がなく一向に手に入らない、琴線に触れた本は買える時に買っとかないといけない。

「Nanga Parbat」はそんな感慨を抱く写真が詰まった作品なのだろうか?

 

兎にも角にもグリーンカラーにゴールドのキャプション装丁が美しい。

書棚にて”映える”写真集となっていることは間違いない。