JOURNAL

霜月

2024.11.01

 

 

 

 

 

矢口です。

 

本日より霜月11月。

旧暦11月は現在の12月頃、全国的に霜が降りる頃だったから、「霜降月(しもふりづき)」という異称もあり。

 

朝、開店前、松本市美術館で開催されている「生誕150年/没後70年 金工の巨匠 香取秀真展」を観て来ました。

「近代工芸史に大きな足跡を残した金工作家、香取秀真(かとり・ほつま)。秀真は千葉県に生まれ、1892年に東京美術学校に入学。同校鋳金本科を卒業後は多くの展覧会で受賞を重ね、鋳金家として活躍します。その作風は、高度な伝統的技術を身に付け東洋や日本の古典の紋様や形に基づきながらも時代感覚を取り入れ、実用を重視したもの。多くの後進を育てるとともに工芸界全体の発展に尽力し、帝展に美術工芸部門を設置する運動では、中心的な役割を果たしました。さらに金工の研究を精力的に行い、それは日本金工史の原点とも言える仕事となりました。これらの功績から、1953年に工芸家として初の文化勲章を受章しています。また、正岡子規門下のアララギ派の歌人としても知られ、多方面で活躍しました。秀真は、妻が現在の長野県塩尻市の出身であったことから松本へ訪れる機会も多く、1944年から約3年間は松本市郊外へ疎開していました。その間、疎開先の家人や松本の文人たちと温かな交流を持ち、戦後も松本市内の寺院の梵鐘を作るなど、関係は途切れることなく続きました。生誕150年、没後70年という記念のとき、ゆかりの地・松本に珠玉の作品が一堂に会します。」

 

その金工作品は、確かに中国やオリエント、東洋や日本古の紋様や造形が見事。

オリエントの太古作品を沢山所蔵する港区根津美術館で展示されている歴史が折り重なった作品にも感じられる美しさ、さらなる経年変化で骨董の美を纏う作品。

 

ユーモラスな表情の動物作品もあり、これから未来の動物ロボット姿にも感じられ、私よりも100歳年上、明治生まれ人の想像力を素敵に思う。

余談、展示入り口に飾ってあった香取秀真さんの若かりし写真はなかなかのイケメンです、価値ある作品拝見できました^^

 

本日より霜月11月、ここからは2024年も加速度増して大晦日へ。

寒さも増し増す季節です、皆さまお身体にご自愛いただき、深まる秋をお楽しみにください!