JOURNAL

「ケンドリック・ケロッグ」石の教会

2024.11.08

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

矢口です。

 

先日の軽井沢、アメリカ人建築家 ケンドリック・ケロッグが設計した石の教会・内村鑑三記念堂(いしのきょうかい・うちむらかんぞうきねんどう)に立ち寄った。

 

思想家・内村鑑三の「神の創造した自然こそが教会である」「天然こそが協会となる」に準ずる無教会主義(むきょうかいしゅぎ|内村鑑三によって提唱された日本に独特のキリスト教信仰のあり方)思想による教会。

石とガラスの異なるアーチが重なり合う独特のフォルムは、石は男性で、ガラスは女性を象徴しているとされる。

 

キリスト教者 内村鑑三は形式や制度にとらわれない、日本人のための教会の在り方を説き、フランク・ロイド・ライトの流れをくむケンドリック・ケロッグは、この土地の個性を感じ取り同氏の思想を建築の粋に込める。

光が差して緑が茂り、水が流れるこの教会は、自然との対話の中から生まれた祈りの空間。

 

TVプログラム「新美の巨人たち」の特集を先に観て予習しっかりで拝見したこともあり、 内村鑑三とケンドリック・ケロッグの思いを辿りながら鑑賞できた満足感。

静かな教会内に滴り落ち響き渡る水の音と、石積みに覆われた真正面のガラス越しに緑が溢れ、光が注ぐ情景に拝観3周。

 

無教会主義のオーガニック建築、堪能いたしました。