JOURNAL

終幕録

2025.03.01

 

 

 

 

 

 

 

 

 

矢口です。

 

終幕録。

2025年2月28日、40年この地のファッション感度を育んでくれた松本パルコが幕を下ろした。

 

地方中規模都市松本、何気にこの地、写真のアオイヤマダさん筆頭、モデルさん、ファッションデザイナーさん、アパレル産業従事者さんが確実に多い。

東京・松本で30年以上アパレル仕事をしてきた私は、たくさんの松本商圏出身ファッションピープルに遭遇してきた。

 

そして20年、松本で洋服屋を営む身としてもこの地のファッション感応度高さがありがたい。

好きな服を着て出掛ける感性は明らかに抜きに出ている地域。

 

松本で洋服屋を営むメリットは多方面要素から成り立っておりますが、間違いなく松本パルコが育んでくれた土壌の良さも筆頭にあげられる。

私はこの意味合いから、「ありがとう、松本パルコ」と心で叫ぶ。

 

昨晩、お店閉店させた後20:15からの閉店セレモニーを見届けに行った。

金曜日夜だというのに、公園通り入り口から花時計公園広場にぎっしり詰めかけた人。

 

パルコ運営様の挨拶が終わり、メッセージを記した緑の幕が下ろされ、灯りが落とされた刹那、一斉に轟いた「ありがとうパルコ」の群衆声。

無意識、涙こぼれる。

 

終わった、松本パルコ終幕。

いろいろな方々のいろいろな思いと共に大いなる記憶遺産的存在に昇華。

 

まだネット無き世界、憧れの東京エッセンスをこの地にもたらしてくれたパルコ、ありがとう。

40年、この地にファッションを根付かせてくれたパルコ、ありがとう。

 

「松本にパルコあり」、この地全ての民の誇りであったことに疑いの余地はない。