JOURNAL

PH

2025.04.18

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

矢口です。

 

「PH」

 

北欧デンマーク照明デザイナーポール・ヘニングセンが1894年~1967年の生涯において200種類以上の照明をデザイン、その中でルイス・ポールセン社からリリースされた彼のイニシャルを冠したシリーズが「PH」。

光の色、グレア、陰影といったような照明の基本事項をキーワードとしたヘニングセンの光に関する考察は今日の照明文化においてもなお重要な意義を持ち続け、対数螺旋に基づく3枚のシェードを持つ代表作「PH5」は超えて世界中の人々に今も愛され続けているマスターピース。

 

近年、「PH」の中でも光の透過の無いアルミシェードで光を拡散する作品に私は見惚れ度が増している。

古今東西照明のデザインは数多あり、私も幾種も照明を所有している好きの部類ですが、私の一番はと問われれば今はまさに光の通り道をコントロールしているアルミシェードの「PH」。

終の照明は「PHスノーボール」か「PH 5-4 1/2」、さらにヴィンテージ「PHコントラスト」をダイニングテーブルではなく、暗闇にポツンの間接照明として眺めたいと変人妄想を繰り返す。

 

そんな憧れが実体験できるのが軽井沢のharutaさんの複合施設、「PH」ヴィンテージの名品が薄暗い空間で巧みに使われている。

今日の写真はそちらから、なんちゃってなフェイクさなど微塵も感じない風情を浴びる空間づくりが圧倒的。