listude
2025.04.27
矢口です。
数ヶ月前にオーダーした当店の新しい音響システム(スピーカー&プリメインアンプ)が届いた。
選んだスピーカーは、鶴林 万平さん・安奈さんご夫妻が製作されている「listude|リスチュード」木製多面体スピーカー。
遡ること新年1月、現在の私とこれからの私、人生時間の大半を過ごすお店でより良いオト環境を求めたいと言う欲が湧いた。
切っ掛けは、JBLやKEFのアンプ内蔵 Bluetooth HiFi スピーカーがコンセントを挿せば良い音体験できると言う記事を読んだ事、配線の要らない簡単良い音的な安直さから。
「閉店後の一人事務時間を今よりも良い音で音楽を聴きたいなぁ〜、昨年アナログプレイヤーも導入したし」、「お客様にも聴覚面、良い音で心地良い滞店時間をお過ごしいただければ!」、自分内正当化へ舵を切る。
ただ、深淵なるオーディオ世界は無知無学で曖昧模糊、そこから私の入門編、調べ、触れるが始まる、新しい興味へのプロローグは楽しかった!
そして、そんな一夜漬け知識を携え、予算を定めいざ出陣、良い音だと評判に上がる世界各国著名ブランドさんのスピーカーを拝聴・拝見した。
けれど、音質はそれぞれ当店として確実にレベルアップするのですが、どれも私の店内像と調和する設置イメージは得られず、しっくりこない。
しっくりきたのは、GRAHAM AUDIOやHarbethなど素の木質感ある筐体、「イギリスBBC用に開発されたモニタースピーカーLS3/5a」に見られる古き時代の風情を残すスピーカー。
でも、どれも悠々と予算の天井を突き破る価格。
それでも、大切にしたいのはお店の空気感、醸し出す筐体味わい姿には妥協はできない。
そう割り切ったら、当初予算の枠の外で羨望の域に留めていたしていた「listudeさんの木製多面体スピーカーにしよう!」っと一気呵成気持ちが固る。
決定の心内・・・
・listudeさんは、9周年インストアライブを行っていただいたharuka nakamuraさんや、ironomiさん、青木隼人さんなど、私推しアーティストさんの音響サポートを長年されていて私好楽曲イメージと調和する。
・作家さま作品を扱う当店として、スピーカーも作家さま作品であることに親和性を抱く。
・筐体デザイン、木の質感のイメージはど真ん中、尚且つ天井から吊るし店内くまなく音が広がり、またお客様にスピーカーの存在をご認識いただける価値。
・トドメ、これまで製作されてきた奈良のアトリエから、私がスピーカーを探すこのタイミングで山梨北杜市八ヶ岳の麓にアトリエ新設移転され身近にお越しになられたタイミングとのシンクロ性。
・・・こんな思いから、listudeスピーカーに迷い一切なく腹落ち、オーダーをさせていただきました。
そして、listudeさんとお打ち合わせ、ご製作、納品、設置。
早速「listude|リスチュード」木製多面体スピーカーのワクワク第一投、Keith Jarrett – Danny Boy (Londonderry Air)をカケル。
キースのピアノは清らかに、観客の拍手は店内にこだまし、小音量であってもこれまでのシステムでは聴き取れなかった音がはっきりとした輪郭で表現され、高解像店内に響く。
清流の流れか、竹林の風音か、優しく美しく角のないクリアな音、複数のスピーカーからなる構造の絶妙ブレンドとlistudeさんの特徴である音の進む幅を限定しない自然の音と同じ性質を持つ”無指向性”のスピーカーである所以もそう聴かせてくれるのか!?
兎にも角にも、当店に新しい音響システム(スピーカー&プリメインアンプ)がやって来た!
澄み透き通る音響き渡る!
皆さま次回のご来店の際には是非その姿をご覧いただき、ご一聴くださいませ。
また、松本市内、静謐なお宿「金宇館」さんやイタリアンレストラン「コートヤード」さん、美容室さんなど、先にlistudeスピーカーをお使いの先輩店様もございます、が、松本市街地にあり予約のいらない物販店であります当店はその中でもお立ち寄り易い店形態。
「listude|リスチュード」木製多面体スピーカーの姿・音色にご興味あられました皆さま、またご興味湧かれました皆さま、ふらりご来店いただき当店セレクトアイテムと共にご覧・お聴きいただけましたら幸いです。
鶴林 万平さん・安奈さん、この度は細やかなご対応とアトリエお引越しのお忙しい折りにも関わらず私希望にて製作期間をご調整いただき誠に有難うございました。
恙無く設置、気持ちの良い音が店内に響き渡っております、満足感この上なく!
〒409-1502
山梨県北杜市大泉町谷戸7543
listen + attitude、さまざまな音にあふれた世界において、「聴く態度」を持ち続けたい。listudeは、「listen(=聴く)」+「attitude(姿勢・態度)」による造語です。音楽は、「発すること」のみならず、「聴くこと」でつくられる。「聴く」という行為は、自らを素直にまっすぐ「ひらく」行為でもあります。目の前にある対象はもちろん、その奥に広がる世界そのものへと意識を向ける。それは、日常の風景に美しさを見出すことだと私たちは考えます。