矢口です。
今朝の安曇野は氷点下10℃、この冬一番の冷え込み、キンキンに冷えました。
写真は車の窓ガラス、張り付いた氷の結晶越しの朝焼けの北アルプス後立山連峰が美しい。
信州の真冬はめっちゃ寒いですけれど、寒い時に見られる澄み渡る景色の良さを考えればはしゃぐ気持ちになる、きっとこんな気持ち信州に住む皆さんの総意だと思います!?
快晴の寒い朝は吉兆の思いを抱きます。
さて標題の件、ポイントカード捺印方法変更についてご報告申し上げます。
「2019年からの店頭ポイントカード捺印方法」
→ 現金でのお買い物のお客様のみ捺印させていただきます。
→ クレジットカードでのお買い物の際はポイントの捺印はございません。
冒頭、結論からご報告させていただき恐れ入ります。
15年前の開業からお客様サービスのひとつとして行っております当店のポイントカード。
「中々たまらないポイントカードはいらない!」と言う私の感覚に基づきポイント付与の条件を考えた結果非常にたまり易いポイントカードとしてお客様には常にお財布のポールポジションに据えていただいている当店のポイントカード、お買い物いただきます際にはお忘れなくお出しいただける位に皆さまに根付いて下さいました事当店スタッフ本当に有り難く思っております。
また、お支払いの方法が現金であっても、クレジットカードであっても分け隔てなく捺印させていただきたい気持ちから開業以来お買い物全てに捺印させていただいておりました。
しかし、昨今のキャッシュレスの流れの中で、開業以来押し並べて50:50くらいで推移していた現金:クレジットカードでのお会計が、直近ですと25:75くらいで推移、極端な日は10:90や0:100と言う時もあるほどクレジットカードのご使用が増えている当店店頭模様でございます。
クレジットカードでのご決済の際は、お店がクレジットカード会社に数パーセントの手数料を支払うシステムになっていることは昨年の私のブログで触れさせていただいたところですが、例えば当店ですと10,000円のお買い物では約400円ほど(金額を分かり易くする為端数を切り上げ揃えさせていただいております)クレジットカード会社にシステム上自動で献上しておりますので手元に入るお金は9,600円となります、でも、10,000円の商品の仕入れ値は平均6,000円ですので粗利と致しましては3,600円となります。
そこにポイントを捺印させていただきますと還元率から計算してこれも約400円くらい(金額を分かり易くする為端数を切り上げ揃えさせていただいております)、そうしますと手元に残る利益は3200円となり、この時点で8%の利益が減り、粗利32%となります。
一般的にセレクトショップなど新品を扱う洋服屋さんの健全なる経営指数の一例としては、売上げに対する経費率(地代家賃や人件費、消耗品代、販促代などの経費)は30%(以下が望ましく)、利益率は10%(近しいほど望ましい)が順調に運営出来ている数値として上げられます(この10%から各種税金が引かれ、残った金額が最終利益と言う名の最終的に会社の手元に残るお金)。
上記のようなシュミレーションは当店の運営に対して完全にイコールの数字ではありませんが、クレジット決済+ポイントカード捺印では最終利益から8%を削除する形となり経費を引いた利益10%-8%=2%の利益となる机上の計算となります、が、これまで現金でのお買上げ比率が高かった当店と致しましては、その辺も健全に丸め込んで適切な利益となっておりましたのでこのポイントカード制度を15年間維持することが出来ました。
しかし、キャッシュレス時代の進行でクレジットカード比率が上がり(更にこれから携帯アプリによるお支払いも視野に入れて行かねばならないお買い物事情の中)、税金のアップや様々なコストのアップも重なり、これまで全てのお買い物に対して捺印して参りましたポイントカード制度を大変恐れながら2019年よりは”現金でのお買い物のみ”の捺印に変更させていただく形へと切替えさせていただきたいと存じます。
当初は”公平”と言う観点からポイントカード廃止も視野に入れて再検討させていただきましたが、それは今回の”論点”とは違う飛躍した改定となります為、現金でのお買い物の際にはこれまで通りのポイント捺印をさせていただく事とさせて頂きました。
クレジットカードにてお買い物をしてくださるお客様には、これまで通りの捺印が出来ないルール改定となってしまい本当に申し訳ありません、心よりお詫び申し上げます。
ご了承いただけましたら幸いでございます。
今回のブログ、当店のポイントカード制度の変更のご報告に際し、数値的な事、経営的な事を赤裸々に(大いに言い訳がましく)綴ってしまいましたが、私のお店経営の一つの考え方だとご理解いただき、ご興味半分にご覧いただければ幸いと思いあえて記載させていただきました。
ポイントカードのご捺印が全てのお客様にご公平に行えない方法に改定となりましたこと、重ね重ね心よりお詫び申し上げます。
2019年1月10日 アナザーラウンジ代表 矢口 正和