矢口です。
今日は松本の総合体育館で高校バスケ男子の北信越大会、決勝戦が行われる。
今準決勝戦が行われているけれど、きっと決勝カードは東海大諏訪と新潟の開志国際となろう、どちらも全国ベスト4かベスト8には入る強豪校だ!!
そんな絶好のカードがすぐそばで、しかも観戦無料でやっているのだから、バスケットファンとしてはたまらない。
観戦したい気持ちを抑えながら、今日はお店を頑張ろうと思います。
写真は昨日の鎌倉ブログでもスタッフ皆で拝聴したオオヤユウスケさんと小池龍平さんのライブ、とても心地の良い時間を過ごせました。
10代、20代、30代は、”カッコイイ”男、大人に憧れる思いがあったり、そう呼ばれるのが嬉しかったり。
でも今は、微妙にニュアンスが変わってきて、”素敵”な生き方をしている男性、大人に惹かれる思いがあったり、そう呼ばれたかったりする。
これは単なる言葉選びの言葉遊び、私の抱く感覚を単純に思いついた言葉に置き換えただけですが、ニュアンスとしてはお感じ頂けるものだろうか?
ようするに、見た目だけではない、考えている事、貫いている事、そしてそこからだからこそ滲み出る"物腰”の柔らかさ、”佇まい”の良さが40歳(遅いって話かもしれませんが・・・)も越えれば大切に思えてくる感覚。
こんな宣言、見た目を商いとする洋服屋を営む人間の発言としては失格ですけどね^^
ただ、「生き方や考え方」と「服のスタイリングも含めた見た目の雰囲気」共に素敵な人が素敵に写ると言う事でしょう。
ライブ開演前に今回のツーマンライブツアーをバックアップされている「旅する音楽」主催の谷川さんとお話しをさせていただき、その人間味ある語り口や、自分の思いを長年行動に表し続けている姿を拝聴し”素敵”方だなぁ~と思った次第。
その谷川さんがなさっているお店「ジャズとようかん」のジャズ羊羹 classicを家族のお土産に買って帰ったら”ピアノの鍵盤のようかん”に娘いたく好評で、してやったりの父親でした。
まだ開封していないので、後日その味も確かめてみたい。
さて、タイトルの「Botanical Poetryscape / 植物詩景」は、昨日から安曇野市有明のギャラリー「SHITEKI NA SHIGOTO」さんで始まった企画展のこと。
最近「SHITEKI NA SHIGOTO」を運営するウチダゴウさんが当店に立ち寄ってくださり、お話しする機会が何度かありました。
ゴウさんとの私の接点はまだまだ小さき点でしかなく、どの様なお人なのかをよくよく理解するには程遠い距離感覚でありますが、もっと知りたい”素敵”な温度を持たれている方だと感じています。
それは”詩人”で”デザイナー”と言うおよそ日頃簡単に出くわさない類の肩書きを持たれている方だからと言う先入観でもあるかもしれませんが、それ以外の”それ”に惹かれるのだろう。
それ以外の”それ”が何なのか??
「バリバリ起業しています!!」、「マルチタスクで頑張っています!!」、「みんなと集まって楽しく活性化しています!!」と言った類の方には気が引ける心弱い私ですが、ゴウさんの持たれている感覚には触れてみたい”それ”があるような気配を私は感じております。
そんなゴウさんが運営するギャラリー「SHITEKI NA SHIGOTO」今開催の企画展、安曇野ドライブに行かれた際は是非覗いてみてください。
Botanical Poetryscape / 植物詩景
会期:2019年6月15日(土)〜 6月23日(日)
時間:11:00 〜 18:00(閉館日なし)
在廊:2019年6月16日、22日、23日
にわに、みちに、くさがはえてる。
えきに、まちに、はながさいてる。
きおくに、こころに、きがたってる。
うたがきこえて、においがする。
てがみをかいて、たしかめてみたい。
このふうけいに、きみもいる。
わらって、ないて、いきてる。
この星には、人間よりもはるかに多く、はるかに長く、植物が棲んでいます。人のいない風景はあっても、植物の姿を感じられない風景を探すのは、むつかしい。私たちが目にしている風景は、言ってみれば、ほぼ「植物がいる」風景です。そして、その風景は、地上だけにとどまらず、私たちの記憶や、感情にも、広がります。根を張り、葉を広げ、花を開き、枯れて、朽ちても、なお、どこまでも及んでいく。ボタニカルアロマデザイナー・ポインターすみれ氏とのコラボレート企画である本展示では、「植物がいる風景」を、詩人が5つの詩にしたためて、ハンドライティングのアートを制作。ボタニカルアロマデザイナーは、詩から5つの香りを調香。5つの詩はレターセットとして、香りは1つをお選びいただき、お持ち帰りいただくことができます。その他、文香としてのブレンドオイルセット(オイル+ムエット)の受注販売もありますので、合わせてお楽しみください。
Botanical / 植物に関する、植物学上の、植物性の
Poetryscape /「poetry(詩)」と「-scape(〜の風景)」を掛け合わせた造語。
Profile:ポインターすみれ / ボタニカルアロマデザイナー。海と山に囲まれた三重県の小さな町で、子供時代を過ごす。1999年渡英。美大で学びつつ、ガーデニングやハーブ、アロマが身近にある生活に魅力を感じ、図書館と庭を師とし、楽しみながら学ぶ。2011年帰国。ワークショップやレッスン、精油のパーソナルブレンドなど、「issou」の活動を始める。松本在住。
Letter set & Botanical Scent Oil
本企画展から生まれたレターセット。植物のある風景をしたためた詩5編の便箋(縦書・横書)10枚と、封筒5通を一組に。限定100セット。本企画展開催中のみ、issouによるボタニカルアロマとともに、ご購入いただけます(5種から1つをお選びください)。
specification:
便 箋:A5(148×210mm)、10枚(詩5編×2種)
封 筒:洋2ダイア封筒(A5二つ折)、5枚
香 り:5種から1種を選択(香りを染み込ませた木片をアルミミニケースに)
予定価格:税込1,650円/会期中の限定価格です。
Message from Sumire Poynter:
Botanical Poetryscape
詩と香りのこと
今年の初め、ゴウさんとの初めての打ち合わせの場で、お互いの仕事のこと、詩のこと、香りのこと、植物のこと、イギリスのことetc 色々な話をしました。そして、スコットランドへの旅を終えたゴウさんからのnew projectについてのメールを受け取った時に、’植物’をテーマのまんなかにおいて考えて下さったことがとてもうれしくてワクワクしたことを思い出します。
そこから始まったコラボレーション、ゴウさんの植物への眼差しから綴られた詩と、その詩から広がる植物のある風景に足を踏み入れ、そこにある色、匂い、音、気配、感情...のカケラを拾い集めて見えてきた香りたち。その間、何通ものメールのやり取りや時には顔を合わせて語らいコラボレーションを進めてきました。いつも香りを創る場合、「目的・用途のヒアリング→リサーチ→イメージ/テーマを絞り香りの設計図を作る→フォーミュレーション→サンプル→ 微調整、仕上げ」という工程で進めていくのですが、今回は 詩の香りということで、まっさらな状態で触れてみることから始めました。ひとつの言葉から、センテンスから、ストーリー、風景の中に 色があり、匂いが漂い、音がざわめく...そこにある気配、滲み出る感情をすくい上げようとして指の間からこぼれ落ち、またすくい上げるという作業を繰り返す。その言葉から発せられるものやことに対する膨大なリサーチ。ゴウさんによって綴られた詩の中の植物たちは ベランダから宇宙まで...実に様々な風景の中にいて、私は時にそっと忍び込んでみたり、はるか彼方から眺めてみたり...時々戻れるのかなあと困ったりもしたけれど(笑)楽しかった!私たちが暮らすこの世界の隅々まで匂いは満ちていて、いたるところに植物たちの姿もある。野山だけに生えているのではなくて、ビルの谷間にも、いつも歩く道端にも佇んでいたりもするし、コンクリートの裂け目からも顔を出す。そこに土と水があれば落ちた種は芽吹く。そしてそこで生きる。植物たちの姿形はまさに生きるための形であり、目を凝らしてみるとその凜とした無駄のない美しさにハッとする。5編の詩とそこに漂う香りからそんな植物たちがいる風景を覗きに足を運んで頂けるとうれしいなと思います。感謝を込めて。