矢口です。
昨日は休日、日中は調べ事をして過ごしたこの日の夕刻。
子供達の帰宅を外まで出て迎え見上げた空、頭上に真っ黒な雨雲が覆いはじめ、その刹那バケツをひっくり返したような土砂降りが始まった。
「Squall」 。
日中、大して蒸し暑くも無かったのにこんな夕立があるのかと驚く。
夏が近づくのを感じたと言うよりは、こんなに激しいやつあんまり記憶に無いと言った怪訝な思いで子供と一緒に激しく打ち付ける雨を眺めました。
しかし、雨雲が過ぎた後の空の複雑な様子は毎回美しい。
娘と二人、犬の散歩をして夕刻の太陽が作るその景色を楽しんだ。
「Squall」と言えば、私は若き日の福山雅治さんの名曲が頭を巡ります。
聡明さを感じる若きイケメンが深みのある良き声でゆっくりと語るように歌い上げるこの恋愛歌は女性でなくとも惹かれずにはいられない。
楽曲と歌い手、同性として微塵のジェラシーも湧かないくらいパーフェクトな組み合わせだった。
しかし、歳を重ね筋肉に走ると松っちゃんも、長淵さんも、そして福山さんですら私個人的にイメージはプラスにならない、不思議と服のスタイリングもそっちよりとなり、どこと無くいかつさが強く出すぎてしまうからだろうか!?
(筋トレは程々が良い)
福山さん、歌い方も「Squall」頃は自然な感じしたが、ここ最近の歌い方はそうでもない気がする、あくまで私の感覚、好みの話ですが♪
さて先日の事、これからの私の取り組みたい思いを形にする為の先行投資として、作家さんの作品を陳列する為の新しい什器を当店入り口に新調しました。
職人の手仕事が息づく帯び飾りがリズム良い、また欅の木肌が美しい昭和初期のガラスショーケース。
そんな思いを持ちながら、作家さんとの出逢い、そして当店でお取り扱いをさせていただくと言う事は現時点での私には様々な観点から中々思うように行かない事も多いです。
良きと感じてアプローチをさせていただいても、作家さんの抱くイメージと当店のイメージが合致しない為お取り扱いまで至らないケースがある、これは洋服の業界も同じ事ですが、これは世の中には本当に素敵世界観のお店作りをなさっている”ギャラリー”や作家さん自らのお店など沢山あると言うことを私も肌で感じております。
また、デザイナーブランドの工場で服を作る生産方式とは違い、作家さん作品はお一人の手仕事による物作りですので絶対的に数の供給が限られ安易にお取り扱いを増やす事はできないと言う観点もあるはず。
それが作家さんの作品をお取り扱う事の魅力の一つでもあるのですが、それ故先方もより取引するお店を慎重に見定めます。
また、ご家庭がありましたり、お子様がいらっしゃる女性作家さんは子育てや家事の時間もある為、作品製作にかけられる時間も限られ、その傾向はより強いのではなかろうかとも感じております。
この様なケースにぶち当たりますと、現在当店でお取り扱いをさせていただいております作家の皆さま、陶芸家竹村さんとの出逢い、中川さんとの出逢い、宮木さんとの出逢い、木工作家市川さんとの出逢い、ガラス作家プレパさんとの出逢いは私にとって本当に宝物の様な有難いご縁だとしみじみ感じる次第、感謝一杯です。
話を元に戻しますと、当店が”作家さんが作品を置いてもらいたいと思われる”お店にお店作りの観点でも、作品を預かる販売者の知識や人間性と言う観点でも、その様な存在になる事が絶対条件。
「素敵な洋服と素敵な作品に出逢えるお店」。
自分の好きから生まれたこの思いをお店の魅力として形作る、決して容易な目標ではないですが私の気持ちは高し、これから腰を据えて挑戦です。