矢口です。
10月からの今回の消費税増税はとても複雑でものすごく手間がかかる。
本当に官僚の皆さまは机上のシステムだけでしか考えられないのだろう、最前線の商店の手間など一切気にしていない、5%から8%になった時のことを振り返ると今回のこの手間はそう思わざる得ない。
軽減税率についても面倒ではあるけれど、増税だけならまだしも、そのタイミングにキャッシュレス政策も便乗してきやがるものだから余計に手間がかかりすぎる。
それは「キャッシュレス・ポイント還元事業」なるもので、これも10/1から始まる。
内容は、お客様がキャッシュレスでお買い物をされると最大5%還元(カード会社によって還元の中身、方法が違う)還元されると言うものだ。
対象期間は2019年10月~2020年6月までの9ヵ月間。
この政策によってお客様ばかりでなくお店サイドにも手数料還元があると言うことなのですが、カード会社も後手後手に廻っているのか??やる気が無いのか??今月に入ってようやく私のところに”宜しければ??”その登録業者になるための手続きをしてくださいと言う文面が送られてきた。
またこれがかなり面倒で厳しい審査が必要となるフォーマットを政府が作ってきやがって、その書類を作るのに一苦労。
しかも、カード会社やペイペイなど各社ごとに同じ書類を作って贈らなければならない、お国さん一つにまとめてください!
しかも、今手続きしても10/1には間に合わないどころか、11月になるであろうと言う話。
ひどい。
また、面倒な書類を提出しても、「JCBやニコスでは制度期間中の加盟店手数料率は3.25%以下となり、さらに国が1/3を負担し、実質2.166%以下になります。」と言うくらいの当店と致しましては大した還元になっていない状況。
それでもお客様サイドからすると還元事業者のお店でお買い物をすることにメリットがありますので、登録しない訳には行かない話。
この忙しい時期に本当にやめてもらいたい。
そして、このキャッシュレス化施策と軽減税率施策にどれほどの税金が投入されているのかと考えると、税金が足りないから増税しますと言う流れの中で本当に本末転倒な事をしでかしているなという思いに至る。
こと、キャッシュレス化に関しては私の勉強不足のため国にとって何がメリットなのか??良く分かっていない。
先日、内閣府のラジオ番組で「キャッシュレス化にすることお買い物がスムーズになります、お店さんはレジ締め業務が楽になったり、現金管理が楽になったりするメリットがあります!」と声高らかに官僚の方が言われていました、が、そのお店サイドの話は大型チェーン店のオペレーションの話で、私のような小規模店舗は現金をいただいてのデメリットは一切無いですし、キャッシュレス化による手間の軽減も一切無い。
いや、むしろキャッシュレス化の方が消耗品や郵送料など細かな経費がかかるし、クレジット会社に手数料を取られるだけで、利益が減るだけの話し、役人さんはよくもまぁリアリティの無い事をさも自信有り気に話をなさるなぁ~と引き気味に聞いておりました。
きっと国のキャッシュレス化推進は、裏読みすると現金のやり取りによる売上げをごまかし脱税をする輩を、クレジット会社に金銭売上管理をさせる事で少しでもなくし、所得税の税収を上げようていこうと言う部分の政府メリットが裏的主語なのだろう。
それは間違っていないし、ごまかす輩を減らす事は正義。
でも、私は胸を張って確定申告しておりますので、今回の施策は完全に迷惑でしかありません。
そして、きっと信販関係の事業者は何かしらの甘い汁がきっと国から流れているのに違いない。
そんな邪推をせずにはいられない今回の消費税増税に関わる一連の手間の話でした。
ともかく、国の運営にはお金が必要で、ロス無く、スムースに国民生活の改善に繋がるのでしたらしっかりと税金は納めたい。
でも、無駄や不公平に使われるのであればそこは是正して欲しい。
こんな単純なトレードオフだけれど、有象無象が蔓延る社会ではそれが簡単にはいかないのだろう。
10/1は、店頭とWEBSHOPの表示価格を一生懸命替える作業が当店スタッフには待っています。