ノーガード??
2020.07.10 13:05 writer yaguchi矢口です。
入り口のガラス面、扉左右のガラスにリネンのカーテンをつけました。
この仕様、今の場所に店舗を移転した当時にも同じようにカーテンをつけていたのですが、店内の様子が見えづらい=入りづらいお店と言う構図になっている気がして直ぐに外してしまった過去の私の経験がありました。
でも、この様な経験をした上でまた付けたのにも考えがあり、美術館のような、店内に適度な”篭り感”、繭の中に入るかのような”包み込まれ感”が出て、外部の景色や明るさが遮られる事によって視覚的に店内の様々なモノの質感が高まり、そしてより心落ち着いてご滞在いただけるであろう感覚を私が持ち、その様な効果をこれからの当店は数年前に私が感じた感覚よりも優先して行きたいという思いの表れです。
もう一つは、ビル建築時からのファサード=お店の入り口の姿に趣が少ないと私が感じているから、リネンのカーテンが掛かっているだけで少し趣きが変わると考えたから。
現ファサード、次の課題として大家さんとご相談して、私の思い描く姿に近づけられる様再構築したいと妄想しております、大家さんのご許可と改築予算の問題がクリア出来ればの話でございますが。
2月より私のワンマンオペレーションになりました当店。
その事で大きく変わった私の視点は、これまで以上に丁寧な考え方でお客様に、作り手様に、服に、作品にとリンクをして行きたいと言う思い。
ちょっと語弊や説明不足もある乱暴な言葉で現すと「量より質」、いやいや「物事を大切にとらまえる」思い。
決して取り扱うアイテムの”価格を上げる”と言うことではなく、取り扱うバリエーションは更に厳選する思いを大切にし意図的に絞りつつ、これまでよりもペースを緩やかにし、一つ一つのアイテムに向き合う時間をしっかりと取りながらお客様にご紹介して行きたいという思いの表れです。
それは、なるべくしてセールを行うアイテムを無くし、永くご愛用いただける永続的なプロダクトをご紹介する意図もあり、サイクルの早すぎるアパレルから、じっくり丁寧に企画され、作られ、販売されるアパレル&生活の道具のお店へと言う理想もございます。
この様な思いが、入り口にカーテンを再び設置した私の意図となりました。
さて、タイトルの「ノーガード??」ですが、東京を中心とし全国で新型コロナウィルス感染確認者が増えている事実に、今だ行政がそれに対して静観している実情の事。
特に国政関係者の集まりでは知識と経験のある日本屈指の賢者たちが集まって議論しているのでしょうから、決して無策ではなく、現在のこのノーガードともとれる国の方針は有策の上の無策であろうと思う。
だからこそ政府機関が考えるシュミレーションを少なからず国民に伝えていただけないものだろうか!?
この状況で、なんの作戦説明も無く7/22の連休からGoToキャンペーンを始めちゃうんですから、一般人はぽかーん、開いた口がふさがらない。
人口の少ない地方生活者からすれば、自らが感染した事による自らと近親者の生命の危険があるばかりでなく、地域住人の皆さまからの難しい扱われ方に身構えする思いがきっと皆さまお持ちだと推測致します。
日常生活とウィルス拡大防止。
営業自粛や補助金の議論にならない範疇でもきっとウィルスの拡大防止策はあるはず、その様な段階的策を私たちに分かる形で行政から示して欲しいものです。