矢口です。
稲刈り間近の稲穂たわわなこの季節。
激しくうねり朝露を称え朝日に輝く稲田は海原の様。
朝、一時の美しさ。
農道を駆ける赤い彗星、いやKUBOTAのコンバイン。
でも、クボタは残念ながらオレンジで赤くない、ヤンマーならまさにそれでしたが。
これが濃紺のイセキのコンバインならまさにガンタンクの配色。
ともかく、農道をキャタピラーで中々のスピードで走るコンバインの姿がカッコ良かった。
農家さんの作業着もシャアはやり過ぎだけど、アムロ的なやつをちょっとシンプルにしたツナギってのも悪くないかな。
さて、「phenix|フェニックス」が12月末で事業終了と言うニュースが入ってきた。
「phenix|フェニックス」は、1952年に日本で誕生した生粋のジャパンブランド、スキーにまつわるスノーシーンを筆頭にさまざまなフィールドで快適に、安心して楽しめる確かな商品開発に取り組み続けてきた。
これまで、phenix(スキー、アウトドア)、Kappa(フットボール、アスレチック、ライフスタイル)、Kappa GOLF(ゴルフ)、alk phenix(アルクフェニックス)などのブランドを取り扱っていた。
「phenix|フェニックス」と言えば、「alk phenix|アルクフェニックス」を私も数年前まで取り扱っていましたが、途中中国企業に買収された際に立ち上げ時のデザインチームが解体され、商売のリズム=圧力も私と合わなくなり取引をやめた経緯がありました。
(一概には言えませんが)中国資本は一先ずお得に買えるお金になりそうなブランド・企業を買収し、日本の商習慣には合い難い”力づく”なやり方で仕掛け、上手く行けばよし、上手く行かなければ辞めちゃう、そんな側面をこの「phenix|フェニックス」の件では私も直に感じた次第、いや、どこの国も企業買収なんてそんなものか。
私としては中国企業に買収されて直ぐのシーズンから”私の商習慣とは合わない”と感じ手を引きましたが、バイヤーとしてのこの様な自分の嗅覚を信じる事は(時にして失敗もあるかもしれないけれど)とても大事な感覚だと改めて感じた出来事。
ちょっと不具合を感じたしばらく後にクラッシュしてしまう、私が体験した先のコンパクトフラッシュ(カメラの記憶メディア)クラッシュと同じ事ですね。
「phenix|フェニックス」と言えば、私がまだスノボではなくスキーをしていた大学時代にちょっとカラーリングが派手目なウェアを着ていたなぁ~って思い出。
今後、良心的な日本のどこかの企業が引き継いでくれれば良いのですが、でもこのご時勢このまま消滅してしまうかもしれない。