矢口です。
「forme|フォルメ」は、熟練した職人達と共に靴を作っている日本のブランド。
靴のベースとなる木型やパターン、構造をデザイナー自身が設計し、職人と密にコミュニケーションをとりながら作られる靴は履き心地が良く長く愛せる靴となります。
用いる革も大変美しく、職人の卓越した技術による縫製や仕上げの姿もとても美しい靴。
私自身も、現在店頭で扱っているカーフレザーのプレーントゥを一年愛用しておりますが、履き心地の素晴らしさを実感すると共に、履き込むほどに馴染むレザーの表情の豊かさに惚れ惚れとする気持ち。
「デザインの良い」、「質の良い」、「作りの良い」、「履き心地の良い」、「美しい靴」、「愛着」。
この思いを自ら強く体感しております。
そんな「forme|フォルメ」さんの靴に気持ちを持っていかれている私が、この秋「forme|フォルメ」さんの靴で仕入れたいと思っていたのが、背の低めな脱ぎ履きしやすいシンプルなレースアップブーツ。
20代の頃、とある写真集で見かけた女性スタイリストさんのシンプルインダストリアルなセンスの良いご自宅、その玄関写真に置かれていたマニッシュな2つの黒の革靴、プレーントゥ短靴とレースアップショートブーツ。
丸過ぎずシャープ過ぎず、無骨でもなく、モード過ぎもせず、艶っぽくもなく。
どちらも長年愛用されている事が分かる味わい深い表情と、でもお手入れが行き届いている艶やかでしなやかなルックス、どこのブランドさんの靴かは全く気にしませんでしたが、飾りっけなき極々シンプルベーシックな姿で、なんとも言えない味わいと品を纏ったその姿に気落ちが留まる。
それが今でも鮮明に自分の記憶に素敵に刻まれていて、まさに今その時の記憶に残る靴のイメージとぴったりと嵌った美しいプレーントゥ短靴を履いている、それが「forme|フォルメ」さんの写真の短靴。
短靴にこの感銘がありましたので、是非とも私の記憶のもうワンピースであるショートレースアップブーツを仕入れ私自身履きたい、そう思ったから。
そして、サイドゴアやジップアップブーツの様にシューレースのない極めてミニマルなものではなく、”紐”と言うアクセントがありながらも極々すっきりとしたルックスで、上質なレザーと仕上げの美しさある、30歳以上の大人の男性に生涯の靴として様々なシチュエーションに合わせてもらいたい大定番となる一足をご提案したかったから。
そんな思いを事前に持って「forme|フォルメ」さんの2021AWのオーダーを先日考えておりましたところ、今では作られていないアーカイブコレクションからまさに理想のモデルを見つけた!
すかさず「このブーツの製作は可能ですか?」と尋ねしたところ製作をご快諾いただいた次第。
すごく嬉しい!気持ち上がる!!
早速仕様の打ち合わせ、カーフレザーのマッケイ製法を選び、シューレース回りがよりスッキリと見える内羽根仕様を選び、金具のハトメが表に見える通常の仕様から写真のシューズの様にシューレースのハトメが表に見えない裏ハトメ仕様で別注した次第。
極めてシンプルなデザインにしても、「forme|フォルメ」さんの靴が醸し出す、カジュアル過ぎず、でもドレス過ぎない独特で絶妙な姿で表現される美しいブーツになるだろうとワクワク妄想中。
私が履きたいショートブーツ、オーダー致しました。
自ら履く事とお客様にお薦めさせていただく事、今から秋の納品がとても楽しみです^^
追記
UAさんの公式YouTubeに私が20代の頃に焦がれた楽曲の音も絵も綺麗なMVが上げられ、徐々に増えている、嬉しい^^